「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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経過報告 (66) 「取調べ前日の心境」 12/4/2011 

経過報告 (66) 「取調べ前日の心境」 12/4/2011

明日は再度取調べです。

多くの人から励ましのメッセージを頂き、本当にうれしく思います。本来であれば一通一通に個別にお返事をするべきなのでしょうが、あまりにヘビーな心境で、経過報告で失礼させて頂きます。個別にメッセージを頂くのはとてもうれしいので、それに応えたいという気持ちはあるのですが、なかなか返事をすることができません。本当に申し訳ありません。

前回の経過報告で「冷静に判断」というのはこういうことです。

検察という組織は、ある特定の行動に関しては異常なほど意固地になります。それは「自らの誤りを正す」ということに関してです。福井女子中学生殺人事件で、再審開始決定が高裁でなされたことに、検察は異議申立をしようとしています。東電OL殺人事件では、検察はこの期に及んで、必要であるかどうかは彼らが判断することではないにも関わらず、情報の開示を「必要なし」と拒否しています。それらに共通する行動原理は、自らの誤りを正す気は更々ないということです。

私の事案で、国税局が告発をする際には、当然検察に告発をすれば起訴するかどうかの伺いを立てています。即ち、検察が起訴をするということが前提としてあるからこそ、国税局は告発したわけです。

また週刊現代の記事に書かれたように、検察は「証拠があれば起訴をするし、証拠がなければ起訴をしない」と言っています。いかにも公正な判断をするというように聞こえますが、その意味するところは、「事の真実は問題ではなく、起訴ができるものは何が何でも起訴する。どうやり繰りしても起訴できないものだけが、仕方なく不起訴にする」ということです。私の担当検事は、「うちの会社はそんなケチな会社じゃない」(検事は検察のことを「会社」と呼びます)と大見得を切りましたが、それはあくまで彼個人の希望的観測であり、国税局が「告発してナンボ」であったように、組織としては検察も「起訴してナンボ」というケチな組織であるというのが私の見切りです。

状況は、郵便不正事件を境に変わりました。しかし変わったのは、検察に対する外部の見方であり、結局、彼らは検察改革の掛け声も虚しく、何も変わっていないというのが現状だと思います。

状況をそのように理解すれば、私の起訴は、結局のところ当初の既定路線通りされるであろうということが予想されます。

今、大谷昭宏氏著の「冤罪の恐怖 人生を狂わせる『でっちあげ』のカラクリ」という本を読んでいますが、その一節に以下のように書かれています。

「私は取材でたくさんの検事に会ってきたが、彼らに共通して見られる特徴は、よく言えば正義感の強さであり、悪く言えば独善的である。

(中略)検事は初めから法律家として育成される。彼らが重んじるのは、あくまで『法と証拠』であり、もちろんそれは大切なことだが、仕事を通じて『街場の論理』にふれることはあまりない。そのため、正義感が肥大しがちで、ややもすれば、自分だけが正しいという独善に陥りやすい」

全くその通りだと思います。

日本の司法制度において、検察は強大な権力を与えられています。検察が正しければそれは非常にうまく機能します。しかし権力というのはチェックアンドバランスの構造を失った時から腐敗します。人間の性(さが)です。そして検察はここで大きな反省の機会を与えられ、検察の理念を標榜しながら、それが組織全体として骨身にしみるところまで至ってないというものが現状だと思います。

私が起訴を覚悟したからといって諦めたというように思うのは間違いです。公判で「完膚なきまで」(これは「ショージとタカオ」で杉山卓男氏が使った言葉です。この映画は本当にお勧めです。映画好きの私が言うのですから間違いありません)検察を叩きのめす所存です。

また明日の取調べの後、報告させて頂きます。ありがとうございます。

12/04/2011




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category: 地検特捜部との死闘実況

2011/12/04 Sun. 06:32 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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