「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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フィルム・レビュー 『舞妓はレディ』 周防正行監督 

フィルム・レビュー 『舞妓はレディ』 周防正行監督

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そもそも水商売にはあまりパッションがなく、更に粋からは程遠い私なので、この映画のテーマになっているお茶屋文化には興味がなかったが、知らない世界を垣間見る機会と思って観てみた。

この映画が、オードリー・ヘップバーン主演の『マイ・フェア・レディ』のパロディであることは、そのタイトルや、挿入歌の歌詞「京都の雨はたいがい盆地に降るんやろか」が"The rain in Spain stays mainly in the plain."をパクっていることからも明らかだが、私には正直、その試みが成功しているとは思えなかった。

ヘップバーン・ムービーの中でも私にとって『マイ・フェア・レディ』が特に好きな作品であるのは、センスあるユーモアにあふれていることにある。ところが、この映画で笑えるシーンはそれほど多くなかった。また本家をまねて、ミュージカル仕立てになっているのだが、歌って踊るシーンが弱く(唯一よかったのは、置屋のおかみさんの若かりし頃の思い出で、ブッキーがあこがれの映画俳優として出てくるシーン)、無理にミュージカルを意識しなくてもよかったのではないかと感じた。

それでは、この映画は全く面白くないかといえばそうではない。この映画の魅力は、お茶屋文化の暗部をちらりと見せて、そうした部分も分かっているんだよとしながらもからっと明るく仕上げていることである。例えば、花街の妾の子供という濱田岳の役設定は興味深い。彼に「舞妓も芸妓も所詮水商売だ」と言わせていることや、元芸妓のおかみに、好きでもない旦那に水揚げの指名をされるのは嫌でたまらなかったと言わせていることである。そうしたインサイダーの気持ちも交えることで、ただ単にお茶屋文化を「伝統芸能」という化石にせず、人の心が通ったものであるとしているのはさすが周防監督と言うべきだろう。

出演は、主演の上白石萌音以外は、周防映画の常連。正直、若干飽きてきた感じ。よかったのは、29歳でいまだに舞妓という役の田畑智子。彼女は現実に祇園の老舗料亭の娘ということもあって、演技が伸び伸びしていた(ちょっと踊りは固かったが)。

ということで、受け手にとって様々な見方ができる映画だと感じた。周防監督のエンターテイメント系ベストは、やはり『シコふんじゃった』かなあ。

ここをクリック→ 『舞妓はレディ』予告編

(Facebook 11/7/2014より転載)













ここをクリック→ Amazon 『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』 カスタマーレビュー


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ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

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category: フィルム・レビュー

2014/11/09 Sun. 07:52 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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