「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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経過報告 (67) 「検察取調べ第十八回 起訴を覚悟」 12/05/2011 

経過報告 (67) 「検察取調べ第十八回 起訴を覚悟」 12/05/2011

先週起訴を覚悟した理由には、自分の取調べが今日あることを知らされたことのほかに、依然関係者の取調べが続けられていることを知ったこともあります。伝え聞いたところでは、先週金曜に私の確定申告を担当した会計・税理士の先生が再々再度取調べを受けています。さすがに私のショックは大きく、この週末は気持ちの立て直しに努めました。結局、検察に正義があると期待した自分が甘かった、と自戒することで回復することができました。

今日の取調べは午後1時半からでしたが、久しぶりということもあり、報道陣総出の状況でした。国税局・検察によるこの3年の取調べの間に知り合いになった顔なじみの記者の顔も多く、彼らの顔を見ると一段とテンションが上がりました。検察の取調べが開始した9月にTVでインタビューが報道された際、「顔がこわい」と見ていた友人に指摘されたこともあり、なるべく戦闘モードを表情に出さないように気をつけていますが、今日は気落ちからのリカバリーで気合が乗っていたので、少し顔がこわかったかもしれません。

取調べの冒頭、起訴をするであろう検察に言いたいことは言っておこうと、用意していたコメントを調書の冒頭に記録してもらいました。以下がその文章です(記憶していたため、ほぼこの文章通り、検面調書化しています)。

「9月の取り調べ開始の際に、取り調べ完了の時点に関し、XX検事は『10月に入るくらいは覚悟して下さい』と言われました。そして既に暦は12月に入っています。これは、卓越した特捜部の捜査力をもってしても、無実の事実から有罪の証拠を造り出すことは困難な証しだと思っています。

私はこの3年と1ヶ月の間、逃げ隠れすることなく、包み隠すことなく、国税局査察部、検察特捜部の捜査に協力してまいりました。私は、これまでの捜査で十分に私の無実は実証可能だと信じています。私は、捜査の協力をお約束した以上、最後まで誠意をもって協力させていただくつもりですが、合理的な疑いを入れるに足る十二分な間接証拠が山積しているにも関わらず、依然起訴の可能性を求めて些末な事実を拾い集める取り調べは、検察の理念にもとるものと危惧しています。検察の仕事は、被疑者を起訴することではありません。

刑事事件の異常に高い有罪率を鑑みるに、日本の司法制度においては、検察の取り調べそのものが第一審の白州であり、そこで公正な判断がなされなければ、それは日本の司法制度の根底を揺るがすものです。検事一人一人におかれましては、法曹の道に就かれた初心を忘ることなく、秋霜烈日の気概をもって事に当たってほしいと、国民の一人として切に願うものです。

最後に、客観証拠がない中で推定有罪を主張されることを避けるため、ポリグラフテストを要求します」

このコメントに対して、検事のリアクションが余りにもなさ過ぎたため、「もうこの事案は担当検事の手を離れて、方針は決まったな」と感じました。そしてその後の取調べも、肝心の株式取得時の故意の認定とは程遠い間接事実の確認がされ、更になんとこのタイミングで人定質問(本来は取調べの一番最初にされるものですが、私のケースでは、異例なことに第一回目の取調べから、直ちに調書作成の取調べが行われました)です。人定質問とは、「住所・本籍地は」から始まり「勲章を受けたことはありますか」とか「公務員になったことはありますか」というものもあります。

完全に肩透かしの状態で今日の取調べは3時に終了。しかし明日も取調べが継続です。朝10時からです。

ポリグラフテストを検察が受けてくれるかどうかは分かりませんが、ここまできたらやってみたい気がします。ビビりなので、機械を騙せる気は全くありませんが、今回は騙す必要がないので、やってくれるのであれば結構楽しめそうです。弁護士は研修で受けたらしく、「結構正確なもんです」と言っていましたが、一般人ではなかなかポリグラフを受けることはないので、話のタネにも是非やってほしいものです。

今日の相手方のジャブは顔をなでた程度でしたが、明日腰を入れたパンチを放ってくるであろうとガードはがっちり固めて臨みます。

P.S.
以前お伝えした、福井女子中学生殺人事件で、高裁の再審決定に対し、本日検察が異議申立をしました。全く検察というところは判断能力を喪失しているかのように、自分の誤りを認めようとしないということがまた繰り返されています。世の中に絶対正しいということはありませんが、正しくいようとすることはできます。そしてそれは自らの誤りを認めそれを修正することによって可能です。自らの誤りを認めようとしない検察が正しくあることは絶対にありえません。優秀な彼らがなぜそのことに気が付かないのか、あるいは気が付いていてもどうしようもないくらい組織が硬直化しているのか。検察がこのような状態であることは、国民全てにとって悲劇です。検察改革が進むよう、監視し、警告し続ける必要があります。

12/05/2011




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category: 地検特捜部との死闘実況

2011/12/05 Mon. 06:12 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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