「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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「死刑制度について考える(9)~日本における死刑の最新状況」 

「死刑制度について考える(9)~日本における死刑の最新状況」

このシリーズの前回ブログでは、世界における死刑の最新状況をご報告しました。

ここをクリック→ 「死刑制度について考える (8) ~ 世界における死刑の最新状況」

今回は、我が国の死刑の最新状況に関してです。資料は、救援連絡センター発行『救援』第550号(2015年2月10日発行)を参考にしました。

昨年2014年、死刑判決は、地裁で2人(全て控訴)、高裁で8人(全て上告)、そして最高裁で6人(確定)に言い渡されました。新たに確定した6人を加え、昨年末時点で、死刑囚の数は128人となりました。

一方、死刑執行は、谷垣法相(当時)の命令で、6月に1人、8月に2人、計3人に執行されました。それまでの10年の平均5.5人/年に比較すると死刑執行がやや減少したのは、3月27日に元死刑囚袴田巌氏の再審開始決定があった影響が考えられます。

また昨年、病死した死刑確定者が5人もいたことは注目すべきです。1991年~2000年の10年で病死者は合計1人、2001年~2010年では合計12人、2011年以降の4年間で既に病死者が合計11人出ていることから、死刑囚が高齢化している状況が伺えます。袴田氏の拘禁反応を見ても、獄死は精神的にも非常に過酷なゆるやかな死刑執行と言えるものです。

そして更に私が重要視するのは、128人の死刑囚のうち、94人が再審請求中であることです。慣例として、再審請求中の死刑囚に死刑が執行されることはありません。この94人の中には、真実、無実であり正義を求めている者がいることは確かです。そして実質的に延命のためだけの再審制度の利用に関しては、評価は慎重であるべきだと考えています。ここではその実態だけを指摘しておきます。

しかし、一つだけ確かなのは、死刑制度の維持のためのコストが再審によって厖大なものになっていることです。そもそも無期懲役刑を選択するより、死刑を選択する方が司法コストはかかります(注)。人の命に関わることなので、コストを強調することは適切であるとは思いませんが、全ては我々の税金で賄われている以上、実態を理解し、考えを巡らせる必要はあるように思います。

最後に、1992年以降の統計を添付します。

ここをクリック→ 「最近の死刑判決と執行数」(救援連絡センター発行『救援』第550号より)

(注)
ここをクリック→ 「死刑制度について考える(5)~死刑制度維持にかかるコスト」











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表紙1




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category: 死刑制度について考える

2015/04/13 Mon. 00:01 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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