「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (468) 「早稲田大学大学院法務研究科にて講演してきました」 5/21/2015 

#検察なう (468) 「早稲田大学大学院法務研究科にて講演してきました」 5/21/2015

先週、早稲田大学大学院法務研究科の授業で講演をしてきました。私の刑事裁判一審・控訴審の主任弁護人で、国賠審の代理人チームにも入ってもらっている小松正和弁護士が以前所属していた森・濱田松本法律事務所の先輩、児島幸良弁護士の授業です。

これまでにも2度お邪魔していますが、これで3度目です(注1)。


Waseda Univ

授業は、私の著書『勝率ゼロへの挑戦』をテキストとし、取調べから公判に至る一連の流れの中で、児島先生がポイントであると考えるところをピックアップし、それに対して、小松先生と私に質問を振るという形式で進められました。

法科大学院生といえども、なかなか裁判実務を経験することも、ましてや取調べの実態を知る機会もないと考えられ、とかく民事志向が強くなりがちな学生にも刑事の関心を持ってもらおうと児島先生の肝煎りで行われているものです。

私自身も、法曹界の卵相手に話すのはいい刺激で、いつも楽しみにしています。

今回、児島先生から振られた質問の一つが、私のSNSの活用に関して。

私は、検察特捜部の取調べの頃から、その時の心境をツイートし始めました。また、支援者へメールで送っていた「経過報告」を、起訴を覚悟して以降、ブログに転載し、一般公開に切り替え、それもツイッターで拡散を図りました。

それを産経新聞記者が記事にしてくれたのが、「検察なう」の原点です。

ここをクリック→ 産経新聞記事「「検察なう」取り調べをツイッターで速報・・・元外資系証券マンの“奇計”に特捜部は苦虫」

ちなみにこちらが、その頃のツイートを友人がまとめてくれたトゥギャッター。

ここをクリック→ #検察なう 八田隆 検察取調中のツイート ( セルフ可視化)

その意図を問われて、私が答えたのは、郵便不正事件の主任弁護人「無罪請負人」弘中惇一郎弁護士の無罪判決後の言葉でした。

「村木さんの主任弁護人だった弘中弁護士が記者の質問に答えてるんですよね。「無罪を取る秘訣は」という問いに、「メディアコントロールです」と。それを聞いたときに、なぜ検察が「劇場型捜査」をするのかを理解しました。それであれば、検察のお株を奪うべく、「『逆』劇場型捜査」を被疑者の私が演出してやれって。ま、「セルフ可視化」ってことですかね」

懇親会で、学生の一人から質問されました。

「八田さんのブログ拝見してるんですけど、八田さん、「#検察なう Tシャツ・プロジェクト」ってやってるじゃないですか(注2)。あれも、やはり世間の注目を集めるためにやってたんですか」

「いや、あれは違うんだよね。あれは、支援者のため。冤罪被害者っていうとなんか特殊だけど、例えば闘病してる人って結構近いと思うんだけど、本人が「辛い」ってばかり言ってると周りの人が疲弊しちゃうじゃない。「看護疲れ」っての?冤罪と戦うでも、病魔と闘うでも、絶対周りの人の支援は必要なんだけど、伴走してる方が疲れちゃうとダメなんだよ。だから、彼らにも楽しんで支援してもらうようにしたのが、あのアイデアなんだよね」

それを同じテーブルで聞いていた児島先生が言ったのは、次の言葉でした。

「病気と闘っている人でも、なかなかそのように考えられないのが普通じゃないでしょうか。刑事裁判で、もし他が同じ条件でも、被告人がどうかで結果が大きく違うってこともあり得ると、八田さんを見ていて思います。最近、よく「~力」って言われるじゃないですか。例えば「社長力」とか。被告人にも、「被告人力」ってのがあって、それが高くないと、刑事裁判で無罪を取るってのは難しいんじゃないかと感じます。八田さんは、「被告人力」が相当高いですよ」

プロに「被告人力」の高さを評価されたのは、「元」被告人としては最大の賛辞だと感じました。次回以降のブログで、この「被告人力」について論じてみたいと思います。

(注1)
1度目
ここをクリック→ #検察なう (345) 「早稲田大学大学院法務研究科訪問記」 

2度目
ここをクリック→ 無罪を勝ち得るために~冤罪と戦う方法 その9 「早稲田大学大学院法務研究科授業より 『調書を問答形式で逐語的に作成させる』」

ここをクリック→ 無罪を勝ち得るために~冤罪と戦う方法 その10 「早稲田大学大学院法務研究科授業より 『調書の署名を拒否する』」

ここをクリック→ 無罪を勝ち得るために~冤罪と戦う方法 その11 「早稲田大学大学院法務研究科授業より 『嘆願書を集める』」

ここをクリック→ 無罪を勝ち得るために~冤罪と戦う方法 その12 「早稲田大学大学院法務研究科授業より 『有能な弁護士に依頼する』」

(注2)
ここをクリック→ #検察なう Tシャツ・プロジェクト

5/21/2015














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表紙1




ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―

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category: 刑事事件一般

2015/05/21 Thu. 00:01 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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