「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (471) 「メディア報道と名誉回復」 6/8/2015 

#検察なう (471) 「メディア報道と名誉回復」 6/8/2015

私の刑事裁判主任弁護人の小松正和弁護士の直近の事案です。

ここをクリック 週刊文春サイトトップに「謝罪広告」を1年間掲載しろ――なぜそんな判決が出たのか?

事実無根の記事であることを裁判所が認定し、中傷記事を書かれた田島美和氏の名誉回復を図るべく、週刊文春WEBのトップページに謝罪記事を1年間掲載し続けることを命じたものです。

この記事を読んで私が感じたことは、いかに謝罪記事が出ようとも一旦記事で書かれてしまえば、失われた名誉の回復は難しいであろうこと、そしてそれに比してこの判決の処分が出版社に与えるダメージは相当なものであるということでした。

この事案に関する更に詳細な内容は、こちらをご覧下さい。

ここをクリック→ (株)文藝春秋に対する名誉棄損訴訟判決の報告

情報社会の今日においても、既存メディアに対する信頼感は大きく、一旦記事になってしまうと、それを読んだ読者のイメージを覆すことは容易いことではありません。センセーショナルな記事を書いて、それがもし間違いであったとしても、些少の和解金と、探しても見つけられないような謝罪記事だけであれば、掲載したもの勝ちという感は否めません。

今回の判決は、そうしたメディアの「やり得」といった風潮にNOと言ったものだと評価します。

メディアの存在意義は、あくまで弱きを助け強きを挫くであるべきですが、少なからずの記事、特に公権力をソースとする事件報道は、むしろ弱い者いじめになっているように感じます。

私も、刑事告発時には大々的に報道されながら(注)、その後の報道は圧倒的に少なく、国税局査察部告発・検察特捜部起訴の事案では、日本の歴史上初めての無罪でありながら、完全にメディアからはシャットアウトされました。

ここをクリック→ 江川紹子氏記事「無罪確定。されど・・・・」

こうしたメディアの無責任を放置しているのは、我々国民のメディアリテラシーの低さが原因だと、メディアを一方的に責めるのではなく感じるところです。

第四の権力たるメディアといかに折り合いをつけるか。是非、自分が当事者になったと仮定して考えてみて下さい。

(注)
ここをクリック→ #検察なう (388) 「報道被害について考える~刷り込まれる『推定有罪』(2)クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件」

6/8/2015














ここをクリック→ Amazon 『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』 カスタマーレビュー

表紙1




ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―

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category: 刑事事件一般

2015/06/08 Mon. 00:22 [edit]   TB: 0 | CM: 1

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この記事に対するコメント

1年間の謝罪広告というのは、これまでの判例を考えると思い切った画期的な判決だと思いました。これは確実に雑誌の名前と信用に大きな影響を及ぼすので、今後マスメディア全体においてより慎重な姿勢を促す事ができるでしょう。

交通事故と違い、マスメディアによる誤報やいい加減な報道による被害というのは直接物理的な損害はありませんが、社会的信用や名誉という目に見えない重要な部分で現れます。交通事故で事故を起こしたドライバーが責任を問われるのと同じ様に、名誉毀損裁判でも記事によって生じた社会的信用への損害を裁判所は重視すべきだと思います。

Tri #6Aros7K. | URL | 2015/06/08 Mon. 20:12 * edit *

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