「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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フィルム・レビュー 『エレファント・ソング』 シャルル・ビナメ監督 

フィルム・レビュー 『エレファント・ソング』 シャルル・ビナメ監督

elephant song

映画『エレファント・ソング』観賞。

今一番注目されている監督と言ってもいいグザヴィエ・ドランが、脚本を読み(ゲイやシングルマザーといった共通点からであろう)「自分がやるべき役」と熱烈にアプローチして役者に徹した作品。

監督のシャルル・ビナメ(TV畑の人の模様)は「監督は二人はいらない」とドランに言ったらしい。作品の全体的なタッチこそドランの作品とは異なるが、彼の存在感はスクリーンを支配していると言ってもいい。

精神病院を舞台にした戯曲の映画化。戯曲を脚本とすると、シーンの変化が乏しく、セリフが冗長になりがちで、この作品も、効果的なイメージ映像(舞台は雪国の英語圏なので多分カナダ。ドランの少年時代のイメージとしてキューバやアフリカの映像)をはさみながらも、やはり前半は少々散漫。

しかし、ドランの磁力に引きつけられ、映画の中で彼に翻弄される他の登場人物と同じく翻弄され始める後半からぐいぐい来て、そして意外なエンディングに。よくできた心理サスペンスと評価できる。

ドランの役柄は、心を病み精神病院に収容されている、知性は非常に高いが虚言癖で人を振り回すことを喜びとする青年。彼の出生は、キューバで名声を誇るソプラノ歌手を母とし、彼女がアフリカに旅行中に知り合った白人ハンターとのアヴァンチュールで生まれたと映画の中で語られる。

彼の主治医が失踪したことに関して、彼が何らかを知り得ているのではと聞き出そうとする院長と、彼の会話が映画のほとんどのシーン。

両親から拒まれ孤独な生い立ちの青年は愛を渇望し、ハンターに撃たれ死にゆく象の悲しみを心象風景として持ち続ける。その彼が初めて愛されたと感じたものの、それが自分の思い通りにならないと分かったことから彼の取った行動は......というストーリー。
映画では、彼の悲しみに触れ、自らの悲しみを掘り起こす院長の方にも同様にスポットが当てられており、むしろそちらの方が主題的なプロットとなっている。ゆえにドラン演じる青年の生い立ちもイメージのみで、あまり詳しく描かれていないのがミソと言えばミソ。

この作品をドランが自ら監督すれば、もっと斬新かつ鮮烈な作品になっただろうか。かなりこなれた上質の作品ではあるが。
ストーリーは練り込まれ、よく出来た作品だとは思うが、『Mommy/マミー』ほどずしんと心に響くものはない。観て損はない程度ということで。

ここをクリック→ 『エレファント・ソング』予告編

(Facebook 6/14/2015 より転載)













ここをクリック→ Amazon 『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』 カスタマーレビュー

表紙1




ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

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category: フィルム・レビュー

2015/06/20 Sat. 20:34 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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