「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (475) 「捜査当局のデジタル・フォレンジック能力とクレディ・スイス証券集団申告漏れ事件」 6/21/2015 

#検察なう (475) 「捜査当局のデジタル・フォレンジック能力とクレディ・スイス証券集団申告漏れ事件」 6/21/2015

皆さんは知りたいことがあるとどうやって調べるでしょうか。情報化時代の今日、「それはインターネットでしょ」と答える人は多いのではないでしょうか。

これは先日の事件報道です。5億円の詐欺事件の容疑者が夫の自殺ほう助を疑われているという事案です。

ここをクリック→ FNNニュース「デパート会員詐欺で逮捕の女、夫の自殺前にネットで練炭自殺調査」

正直、事件そのものには興味は惹かれませんでしたが、報道にある「インターネットで練炭自殺について調べていたことがわかった」という部分には思うところがありました。

私が巻き込まれた事件の捜査でも、私の家のデスクトップ・パソコンは押収され(無罪確定後に返還された時には起動しなくなっていました。それに対する補償も謝罪も一切国税局からはありません。ちょームカつきます)、ラップトップ・パソコンのデータは全てダウンロード・コピーされました。

いかに検索履歴やデータを消去しても、捜査当局は難なくデータを回復します。それがデジタル・フォレンジックです。サイバー犯罪の増加を見据え、彼らのデジタル・フォレンジック能力は相当高くなっているものと思われます。

私の刑事裁判において、弁護団は数々の「脱税の故意があれば矛盾する事例」を挙げて無罪立証に努めましたが、「インターネット検索、及びアマゾンの購入履歴、読書履歴(私は、読んだ本のタイトルを全てエクセルに記録していました)にも、脱税おろか税務に関するものが一切ない」ということもその一つでした。

そのデータ全てを検証し、脱税・税務に関するものが全くないという時点で、国税局査察部は否認している私の言い分を聞くべきであり、検察特捜部は国税局査察部の捜査が間違っているのではないかという「弾劾的捜査」をすべきだったと思います。

それらを全てしなかったのは、それらをすることで自分たちの望む結果、即ちそれは訴追対象である私の無罪の証拠が明らかになることを怖れたのだと思います。

この報道を見て、有罪立証にしか全く関心を払わないという捜査権力の思考回路が冤罪を生んでいるということを改めて確認しました。

冤罪は構造的に生まれているということの反省を捜査権力に求めるため、私は国賠審を戦っています。引き続きご理解と変わらぬご支援のほどよろしくお願いします。

6/21/2015















ここをクリック→ Amazon 『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』 カスタマーレビュー

表紙1




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category: クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

2015/06/21 Sun. 00:03 [edit]   TB: 0 | CM: 1

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この記事に対するコメント

一旦起訴と決めたら、消極証拠など目に入らないのだと思います。

問題は、もし警察段階での証拠収集で被告に有利な消極証拠が収集されても、検察が無視すればそれを弁護側の証拠として使う事が著しく困難になるという事です。

制度としての証拠の全面開示化は取り調べの可視化と同じくらい重要、かつ絶対必要な制度だと思います。今審議されている改正刑事訴訟法で証拠開示がリストに留まっているのは非常に残念です(対して捜査当局側には様々な盗聴対象拡大やら司法取引やら、いくつも許されそうですが)

桜井さんではありませんが、こんなろくでもない妥協の末の改正案をよく日弁連は支持したものだとあきれます。

Tri #6Aros7K. | URL | 2015/06/30 Tue. 07:01 * edit *

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