「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (479) 「平成26年度査察の概要~史上初の無罪判決が変えたものとは」 7/9/2015 

#検察なう (479) 「平成26年度査察の概要~史上初の無罪判決が変えたものとは」 7/9/2015

今月、平成26年度の国税局査察部の活動を記した「査察の概要」が公表されました。

ここをクリック→ 平成26年度「査察の概要」

注目すべきは「6. 査察事件の一審判決の状況」です。平成24年度の判決件数120件に対し、無罪の1件は私の事案です。国税局査察部は、昭和23年発足(注)以来、告発の全てが有罪判決という輝かしい(忌むべき?)歴史を築いてきましたが、その65年間にも亘る不敗神話を覆したのが佐藤弘規裁判長が判じた無罪判決でした。

そして驚くなかれ、それ以来裁判所は呪縛から解かれたように、無罪判決をわずかながらも毎年出しています。平成25年度は116件の判決に対し1件、平成26年度は98件の判決に対し2件の無罪判決が出ています。

依然、有罪率は98%以上と高いものの、ゼロと1あるいは2の差は、それまで65年間無罪ゼロの歴史を考えると隔世の感があります。世の中が変わっていることを実感します。

札幌の電子新聞『北洋新聞』(7月8日付)の「国税査察部に異変 最強神話崩壊 裁判所の意識変化」と題する記事に私のコメントが掲載されていますので、是非ご覧下さい。

ここをクリック→ 『北洋新聞』「国税査察部に異変 最強神話崩壊 裁判所の意識変化」

平成26年度の「査察の概要」を目にし、私の刑事裁判主任弁護人であった小松正和弁護士に電話しました。私の危惧は「逆冤罪」、つまり有罪であるべきなのに無罪となりえる可能性でした。しかし小松弁護士の答えは、「いやあ、今の刑事司法はまだそこまで行ってないでしょう」でした。それは私の感覚とも一致するものでした。依然、裁判所が真に公平であり誤謬の振幅が双方向等価であるとは到底思えないというのが当事者の実感です。それでも確実に変化は起こっているという確信もあります。

少し前の記事になりますが、国税局査察部事案で3件目の無罪判決が出た後報じられたものを添付します。

ここをクリック→ 現代ビジネス『ニュースの深層』「国税3連敗!注目裁判で当局が負け続ける功罪とは」

この記事では、世の中の潮目が「裁量課税主義」から「租税法律主義」に移行したことを示唆しています。国家権力に対し絶対的弱者である個人の人権は法律で守られるべきであるという、あるべき方向への変化に言及したものです。

同じ題材を扱った「のとみいさん」のブログ『のとみいの金融日記』の記事「2015査察の概要」も紹介させて頂きます。のとみいさんにはツイッターでフォローしてもらっており、度々のとみいさんのブログに私も登場しています。

ここをクリック→ 『のとみいの金融日記』 「2015査察の概要」

今更ながら、弁護団と多くの支援者の方々と共に成し得たことの歴史的意義と責任を感じます。

現在は、更に高いハードルである国賠審で、再び歴史を塗り替えようと努力しています。経済的サンクションが実効的と証明されれば、国家の不法行為の抑止力になるのではないかと期待しています。引き続きご支援のほどよろしくお願いします。

(注)
強制力をもって脱税を摘発する査察制度は、戦後の昭和23年7月に設けられました。当時はまだ国税庁はなく、大蔵省主税局に査察部が置かれました。査察が国税庁に移ったのは、庁発足と同じ昭和24年6月です。

7/9/2015















ここをクリック→ Amazon 『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』 カスタマーレビュー

表紙1




ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

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category: 刑事事件一般

2015/07/09 Thu. 00:01 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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