「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (521) 「埼玉愛犬家連続殺人事件 (7) ~風間博子死刑囚の無罪性に関する疑問」 12/10/2015 

#検察なう (521) 「埼玉愛犬家連続殺人事件 (7) ~風間博子死刑囚の無罪性に関する疑問」 12/10/2015

これまで埼玉愛犬家連続殺人事件で死刑判決を受けた2人のうちの一人、風間博子死刑囚の無罪性を検証してきました。

ここをクリック→ #検察なう (512) 「埼玉愛犬家連続殺人事件 (1) ~風間博子死刑囚は殺人犯なのか」

ここをクリック→ #検察なう (513) 「埼玉愛犬家連続殺人事件 (2) ~山崎永幸氏供述の経緯」 

ここをクリック→ #検察なう (516) 「埼玉愛犬家連続殺人事件 (3) ~山崎永幸氏供述の信用性」

ここをクリック→ #検察なう (517) 「埼玉愛犬家連続殺人事件 (4) ~山崎氏が風間博子被告人の公判で無実の証言」

ここをクリック→ #検察なう (518) 「埼玉愛犬家連続殺人事件 (5) ~風間博子死刑囚の無罪性の検証 (1)」

ここをクリック→ #検察なう (519) 「埼玉愛犬家連続殺人事件 (6) ~風間博子死刑囚の無罪性の検証 (2)」

ここまで検証した通り、私は風間博子死刑囚の有罪立証には合理的な疑いが入ると感じていますが、疑問が全くないわけではありません。それは、もし私が裁判員であれば、必ず質問するであろう事柄です。公判の資料を全て閲覧したわけではないので、つぶれた論点かもしれませんが、ここで私の感ずる疑問点をもって、このシリーズは一旦終わりとしたいと思います。

まず、山崎氏に関しても全く同じことが言えるのですが、なぜ関根元死刑囚の殺人行為の事実を知った時に、警察に届けたり、彼から逃げようとしたりしなかったのかという点です。

風間死刑囚が関与したとされる第一の殺人である川崎明男氏殺害後、風間死刑囚は、山崎氏と共に彼所有の車を、「川崎氏が殺害されたことを知った上で」東京駅地下の駐車場に「捨て」に行ったと裁判所に認定されています。

それに対し、風間死刑囚は、車を東京駅地下駐車場に「置き」に行った時に「川崎氏が殺害されていたことは知らなかった」と供述しています。

彼女が川崎氏の殺害を知らされたのは、殺害のあった翌日の午後6時頃、関根死刑囚と山崎氏がペットショップに現れ、関根死刑囚が次のように言ったことによるものだとしています。

「夕べ持っていった車は川崎の車だ。川崎は車庫で山崎に殺らせた。お前も川崎の車を運んだのだから、殺人の共犯だ。お前さえ黙っていれば大丈夫だ。一切何も言うな」

何の事情も知らされず、車の移動を手伝っただけで「殺人の共犯」であることをにわかに信ずることには疑問が生じます。

それ以前から、風間死刑囚は、関根死刑囚のDV、特に彼女の連れ子に対する凄まじい虐待(注)から逃れるべく、離婚し別居していました(裁判所の認定は「税金対策の偽装離婚」)。関根死刑囚から逃れるためには、彼の殺人の事実を警察に届けることが最も有効であると考えなかったのでしょうか。

彼女が関根死刑囚を警察に差し出すチャンスはいつでもあったと思われます。その最大のチャンスは、彼女が関与したとされる第二・第三の遠藤安亘氏・和久井奨氏の殺害の後に訪れます。2人の遺体を車に積み、殺害現場から片品村の死体損壊現場に運搬する途中です。

車は2台。1台を運転していたのは山崎氏。2人の遺体と関根死刑囚を乗せた車を運転していたのは風間死刑囚であったとされます。そして片品村に向かう途中の関越自動車道の沼田インターチェンジで彼らは検問に出遭わせます。

先を走っていた山崎氏はとっさに車を料金所の手前で転回させ、反対車線のランプに合流します。私が、山崎氏の行動に関して一番不審に感じた場面ですが、同じことは風間死刑囚に関しても言えます。まして彼女の運転する車には、遺体という殺人の絶対的証拠があります。なぜ山崎氏の後を追ってその場から逃げ去ったのでしょうか。

その後、片品村に着いてから風間死刑囚は、呆然自失の体で別室にへたり込み死体解体は見てもいないとしていますが、おぞましい死体解体が行われている現場に(その場面を直視していないとしても)居合わせる感覚は理解できないものです。

また私が、異常だと感じ、大きな違和感を持つのは、和久井氏殺害の場面です。風間死刑囚の供述では、第一の川崎氏、第二の遠藤氏の殺害現場には居合わせていないとしていますが、和久井氏殺害の現場は、彼女が運転する車の助手席で絞殺されたとしています。

後部座席に座る関根死刑囚と山崎氏が、助手席に座る和久井氏の首に縄をかけ、「せーの」と声を合わせて引っ張ったと風間死刑囚は供述しています。どこの世の中に、通常の感覚の人間が、自分のすぐそばでまさに人が殺されようとしている時に傍観しているのでしょうか。泣き叫んでもそれを止めようとするのが普通の行動ではないでしょうか。

再審請求の行方も含め、今後もこの事件に注目し、新たな展開があればお伝えしたいと思います。

(注)
一審第96回公判 風間死刑囚の長男の証言
「関根を実の父と思ったことはない。小さい頃からお前は俺の子供じゃないと何回も言われ続け」「ボールペンで腹を刺され、血が少し出たこともあるし、竹刀や木刀でぶたれたり、服を説がされて玄関の外に出され、正座させられて足の上にブロックを乗せられたこともある、機嫌が悪いと頻繁に殴られた、橋の上から飛び降りて自殺しろと言われ、橋の所に連れて行かれたこともあり、すごく怖い人で父親になろうとしている感じはなく、関根との楽しい思い出は何もない」

控訴審第12回公判 風間死刑囚の供述
「離婚を切り出すときは命がけでした」「暴行を受けるかもしれない。しかし、ここで切り出さなければと思い、離婚届にハンを押してもらうことだけを考え、「別れてください。子供の親権は私にください」と言いました」「離婚するときには、私、初めて一生懸命頑張ったんですけど、その後事件に巻き込まれてしまってから、頑張った分が無力感というか敗北感みたいなのを感じてしまって、気持ちがなえてしまったというか、考えることを放棄してしまったというか、そういう感じで、言われるままに何も言わないで生きてきてしまいました」「もう、すごい自分で頑張って離婚できたと思っていたんですけど、それが一瞬で崩れちゃったという感じで、考えようがなくなってしまったという感じだったと思います」

参考文献
『冤罪File』第20号「冤罪疑惑が黙殺され続けた「埼玉愛犬家連続殺人事件」共犯者が被告人の無罪を証言!」 片岡健

『冤罪File』第21号「埼玉愛犬家連続殺人事件 女性死刑囚の子供たちが、知られざる事件の内幕を明かす!「それでも母はやっていない」」 片岡健

『女性死刑囚』 深笛義也

『悪魔を憐れむ歌』 蓮見圭一

ブログ『横板に雨垂れ』
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『大きな愛に包まれて 無実を訴える死刑確定囚 風間博子の声』
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12/10/2015














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category: 埼玉愛犬家連続殺人事件

2015/12/10 Thu. 11:16 [edit]   TB: 0 | CM: 1

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愛媛県今治市波止浜169在住の中島大士(なかしまたいし)は暴走族今治連合に所属する暴走族です
彼らは少女を車で拉致して暴行を加えては、写真を撮り、自分たちには関東連合がバックについていると言って脅します
そして、被害者の周囲で執拗に暴走を繰り返し、恐怖を与えて口封じをし、再び暴行に現れます
今治連合の暴走族中島大士に気を付けて下さい

連続婦女暴行魔 中島大士 #- | URL | 2015/12/25 Fri. 00:08 * edit *

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