「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

10« 2017 / 11 »12
1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.

#検察なう (523) 「大崎事件の真相に迫る(2)~大崎事件の複雑性」 12/17/2015 

#検察なう (523) 「大崎事件の真相に迫る(2)~大崎事件の複雑性」 12/17/2015

殺人事件の冤罪性には二類型あります。一つは、他殺で犯人を取り違えた「他殺犯人違い型」。そしてもう一つは、事故による死亡でそもそも事件そのものがない「事故死事件不存在型」です。

前者の例はごまんとありそうです。これまでブログで扱った中でも、鶴見事件(注1)や恵庭OL殺人事件(注2)はその類型に当てはまります。勿論、横綱級の冤罪である袴田事件や名張毒ぶどう酒事件も同様です。後者の例としては、北陵クリニック事件/仙台筋弛緩剤えん罪事件(注3)や東住吉放火殺人事件が挙げられます。

大崎事件の冤罪性は類型としては「事故死事件不存在型」に当たりますが、シンプルではありません。それは被害者の死体が発見された状況によるものです。

被害者の死体は、自宅牛小屋の堆肥に埋もれて発見されました。うつ伏せで両手を両側の股関節付近に置き、頚は極端に右向きに屈曲した不自然な恰好で、体のほとんど全体に20-40センチの深さの堆肥が覆いかぶさっていました。

誰かが堆肥の中に死体を遺棄したことは明らかです。死体遺棄の動機として一番有力なものは、言うまでもなく殺害の隠蔽です。

この死体遺棄の事実が、それに先立つ被害者の死亡の原因が他殺によるものではないかと推認させるものです。この事故死+死体遺棄という重層構造が、大崎事件の事実認定を複雑にしているものです。

つまり、被害者死亡の原因が事故によるものかあるいは他殺によるものかという判断の前に、死体遺棄の事実があることで、それに引きずられ、被害者の死因は他殺によるものだとする決めつけ、思い込みが生じ、それが冤罪の原因となっています。

次回以降のブログで、この事件の最重要ポイントである被害者の死因を探ってみたいと思います。

(注1)
ここをクリック→ 冤罪ファイル その12 「鶴見事件」

(注2)
ここをクリック→ 冤罪ファイル その13 「恵庭OL殺人事件」

(注3)
ここをクリック→ 冤罪ファイル その11 「北陵クリニック事件/仙台筋弛緩剤えん罪事件」 

12/17/2015
















ここをクリック→ Amazon 『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』 カスタマーレビュー

表紙1


ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―

ここをクリック→ #検察なう フェイスブック・コミュニティ






TwitterやFacebookでの拡散お願いします。

category: 大崎事件

2015/12/17 Thu. 02:09 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

この記事に対するコメント

go page top

コメントの投稿

Secret

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://fugathegameplayer.blog51.fc2.com/tb.php/950-de3cdfac
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

go page top