「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (528) 「田中周紀氏著文庫本『国税記者の事件簿』発売!」 1/21/2016 

#検察なう (528) 「田中周紀氏著文庫本『国税記者の事件簿』発売!」 1/21/2016

私の巻き込まれた「クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件」を最初に世に知らしめたのは、当時テレ朝の国税担当記者であった田中周紀氏による日刊ゲンダイに5日間連載の「実録 マルサの事件簿」でした。

ここをクリック→ 日刊ゲンダイ連載「実録 マルサの事件簿」 

私の事件を含め、20を越える脱税事件を扱った「実録 マルサの事件簿」を単行本化したのが、『国税記者 実録マルサの世界』です。

国税記者

ここをクリック→ Amazon『国税記者 実録マルサの世界』

初版が上梓されたのは2011年12月21日ですから、タイミングとしては丁度私が起訴された時(12月7日)に重なります。私の件を扱った章は、初版時には特捜部の取調べまで。増刷時に起訴されたことが加筆されました。

その単行本が文庫化され、本日(2016年1月21日)発売されます。

国税記者の事件簿

ここをクリック→ Amazon『国税記者の事件簿』

私のことを扱った章は、単行本では30ページでしたが、文庫本では56ページに拡大しています。そして元々の内容も、大幅に書き換えられています。

文庫本では公判の結果もカバーしているため、章のタイトルは「無罪―外資系証券元部長の孤独な闘い」となっています。

その第7章の導入です。

「スイスの親会社のFS(ファントム・ストック)やSO(ストック・オプション)を付与された約300人の社員と元社員のうちの約100人が、所得税を源泉徴収されていないことに気づかず無申告だったという「クレディ・スイス証券集団申告漏れ」を取り上げる。東京国税局査察部が見せしめのためにただ一人告発した元部長の八田隆(46)は一貫して脱税の意図を否認。5年を越える孤独な戦いの結果、脱税史上初の歴史的な無罪判決を勝ち取った。私自身も告発の直後から深く関わった、この事件の経緯を詳しく記す。」

このイントロダクション通り、告発直後からの何度もの取材を元にした事件の顛末が、詳細に記載されています。特に、私とのやり取りは非常に「ライブ」な感じです。

その章の結びは次の通りです。

「東京国税局査察部の強制捜査から判決まで5年1ヵ月を費やしたこの事件。八田は14年5月16日、検察庁と国税庁を相手取り、5億円の損害賠償の訴えを東京地裁に起こした。請求金を勝ち取った暁には、刑事訴訟対策の基金を設立するという。最強タッグを相手にした戦いは、攻守を入れ替えて今も続いている。」

この章に先立つ第2章は、「「マネーの警察」国税当局の正体」と題し、国税局の実態をつぶさに記述しています。そこでは、私の無罪判決以降、国税局査察部が委縮して小口事案ばかりを手掛けていることが記されています。引用された査察部OBの言葉です。

「冷静に考えれば告発を途中で思いとどまれたはずの八田氏の事案を、無理やり告発まで持って行ったのは、明らかに査察部と特捜部の勇み足だった。しかし、このケースはあくまでも例外的。事業規模がショボい業種にしか目を向けず、巨悪に挑まないようでは、国税当局に対する国民の期待に応えることはできない」

続けて田中氏はこう記します。

「関係者によると特捜部は15年夏以降、ようやく“八田ショック”から抜け出してやる気を見せていると言われる。査察部も一日も早く、かつての勢いを取り戻してほしいものだ。」

これを受けて、あとがきでもこう記されています。

「「沈黙の艦隊」と呼ばれる国税当局。記者という職業を生業とするものにとっては最も難関かつ最も魅力的な取材対象だ。「はじめに」でも記したように、危機的な財政難に直面する財務省=国税庁の徴税権力は、マイナンバー制度や出国税など新たな武器を手にして徴税力のさらなる強化に本腰を入れている。マルサも第七章で取り上げた“八田ショック”から脱して、海外のPB(プライベートバンク)に巨額の「たまり」を隠している業者の摘発などに力を入れてもらいたいものだ。」

私は自分の身に降りかかった火の粉を払っただけですが、徴税権力は自分の首を自分で締めたようなものです。その結果、脱税という我々国民全ての不利益になるような行為が見逃されているようでは、全くもって理不尽極まりないと言えます。こうした結果が、彼らの奢りから生まれたという自覚を持って、公僕としての職務を全うしてほしいと思うのは、私だけではないと思います。

是非、田中氏著の『国税記者の事件簿』を手に取って、徴税権力の行動を監視すべく理解を深めて頂ければと思います。

1/21/2016














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表紙1


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category: クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

2016/01/21 Thu. 01:16 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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