「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (82) 「アスペルガー」 1/7/2012 

#検察なう (82) 「アスペルガー」 1/7/2012

昨日、東京女子医大病院の精神神経科でアスペルガーの検査を受けてきました。

皆さん、アスペルガー症候群をご存知でしょうか。「知的障害がない自閉症」と言われることもあるようですが、典型的な症例は、興味の対象に対する極めて強い偏執的ともいえる水準での集中を発揮する半面、興味の対象外には全く注意が向かないというものです。

私をよく知る人たちから(例えば嘆願書にも少なからずの人が書いていますが)、知識のアンバランス、興味がないものへの完全な無関心をよく指摘されます。そして、自分でも「目に入っているはずなのに、見えていない。耳に入っているはずなのに、聞こえていない」ということがよくあることを自覚しています。

私の共通の友人である医師の友達の間で「『八田さんってアスペっぽくない?』と話してたんですよ」と聞き、また雑誌で「東大生の3割がアスペルガー症候群」などという記事を見るにつけ、「ふーん、そうなのかもな」と思っていました。昨年のマイ・ベスト・ムービーが「ツレがうつになりまして」で、日本が世界有数の自殺大国である現実も知り、最近精神疾患全般にちょっと興味を持っていました。

昨年12月に帰国してから、精神科の予約を取ろうとしたのですが、これが取れない!1月一杯まで予約が一杯とか、成人の初診は取らないとかで、「うへーっ、現代人で結構精神的に病んでんのね」と思いました。東京女子医大病院で受診することにしたのは、初診の予約を取らないからでした。

待合室で、「ふーん、みんな別に普通じゃん」と思っていたら、そのうちベンチで横になる人が現れ、そうこうしているうちに床に横たわり、さすがにその時は看護婦さんが「~さーん、床に寝ちゃ駄目ですよー」と言って起こしていました。

まず予診医との20分程度の問診。
「子どもの時にいじめられたことがありますか」「いえ、全くありません(ちびっといじめっ子でした、すみません)」
「小学校の通信簿でいつも同じような注意がありましたか。例えば落ち着きがないとか」「そうですねえ、いつも積極的に発言するというか、かなり授業で目立ちたがりなところはあったと思います。うるさいというか、普通にやんちゃな子供でした」
「人の目を見て話すことができますか」「うーん、普通目を見て話さないですよね、鼻の辺りとか見てます」
「薬の処方をご希望ですか」「いえ、ただ『その傾向はあるけれど、加療の必要なし』と聞くことで安心したいと思って来ました」

その後、待つこと2時間、ようやく本診です。結構若めの当たりの柔らかい先生でした。30分ほど話した後の彼の診断は、「アスペルガー症候群の症状は全く見られません。傾向すらありません」でした。

「八田さん、先程、会話中にお笑いになりましたよね。アスペルガーの人はそういうことができないんです。コミュニケーションに障害があるのが典型的です。雰囲気を読み取って話の間合いで笑うということができないんです」

「そうなんですか。よく『目に入っているはずなのに、見えていない。耳に入っているはずなのに、聞こえていない』ってことがあるんですが、それはなぜなんでしょうか」

「それは八田さんのむしろ養われた能力です。先程、お仕事の話をして頂きました(私は「ハリウッド映画で、アメフトの試合の前なんかに、ロッカールームでみんながハイパーになるっていうシーンがありますが、その状況がよく分かります。仕事をしていた時は、1時就寝の5時45分起きの万年睡眠不足だったけれど、仕事中はアドレナリン出まくりで覚醒していて、集中力が1ノッチ上がるようなイメージでした」と説明していました)。外資系金融で激務を続けられる間に、集中力を自分でオン・オフできるようになったんです。関心がないことに注意が払えない状況は、アスペルガーに限らず、精神疾患にはよく見られる症状ですが、彼らは認識はしてるんですね。ただそれが脳内で情報に変換できない。それは先天的なものです。八田さんの場合は、認識以前にシャットアウトするように集中力を高めることができるようになったということだと思います。それを意図的にできるのは、後天的に取得した能力ともいうべき気質で、確かに普通の人ではなかなかできないのかもしれませんね。病気ではありませんからご安心下さい」

なんだそうです。ふーん。

ふと思ったのですが、「見たいものしか見ない。聞きたいものしか聞かない」(これは江川紹子氏の言葉でしたが)、そして外部との健全なコミュニケーションが全く取れずに依然万能だと信じる裸の王様の検察こそ治療が必要なのかもしれませんね。

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1/7/2012




category: 支援者の方へ、支援者の方から

2012/01/07 Sat. 06:29 [edit]   TB: 0 | CM: 1

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この記事に対するコメント

アドバイスありがとうございます

アスペルガー症候群の人には失礼ですよね。検察はどうでもいいんですけど。少し考えさせて頂きます。ありがとうございました。

> 陰ながら応援してます。
> いろんな意味で、最後の段落は削除するか訂正するかしたほうがよいかなあ、と思います。

八田隆 #- | URL | 2012/01/07 Sat. 23:57 * edit *

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