「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (537) 「報道に見る特捜の思惑(弁論の併合)~国循官製談合事件、いわゆる「国循サザン事件」 (3)」 5/2/2016 

#検察なう (537) 「報道に見る特捜の思惑(弁論の併合)~国循官製談合事件、いわゆる「国循サザン事件」 (3)」 5/2/2016

前回ブログ(注1)で記したように、先週初公判が行われたこの事件の公判の一つの大きなポイントは、競争入札において情報を漏洩したとされる国循情報統括部元部長の桑田成規さんと、その情報を得たとされるダンテック社長の高橋徹さんの弁論が併合されていることです。

弁論の併合に関しては、刑事訴訟法第313条に規定があります(注2)。刑事裁判では、一被告人、一公訴事実ごとに審理されるのが原則ですが、複数の被告人や複数の公訴事実が同じ公判で審理されることもあります。

なぜ大阪特捜部が弁論の併合を選択したのか、その意図は次の記事を読んで頂ければよく分かります。

ここをクリック→ 2015年2月12日朝日新聞「国循と徳島大病院 便宜供与事件」

実は、ダンテック社長高橋さんは、徳島大病院の医療情報システムの導入を巡って、贈賄罪に問われています。徳島大病院の情報センター部長森川被告は、既に収賄の罪を認めて、有罪(懲役2年6月、執行猶予4年)が確定しています。

朝日新聞の記事は、国循と徳島大病院の事件が、一方当事者が同じであることから、全く同列に扱い、国循官製談合事件の桑田さんを有罪視した記事となっています。朝日新聞記者は当然、大阪特捜部のレクを受けてこの記事を書いたと思われますが、まさに特捜の意向を反映した典型的な御用記事です。

この記事が公平でないことは、当事者の主張が全く書かれていないことです。桑田さんが否認していることは勿論のことですが、ここで重要なことは、高橋さんが徳島大病院事件では贈賄を認めていながら、国循官製談合事件では贈賄どころか情報を得たことすら否認していることです。

朝日新聞記事と同日の他紙の記事を見てみると、森川被告がどういう人物であったかが伺えます。

ここをクリック→ 2015年2月12日産経新聞「“花形”慶応大准教授の裏の顔」

受注業者が発注者にリベートを求められた場合、それをはねつけることは容易ではないのかもしれません。高橋さんは、そんな誘惑に負けてしまったことを後悔し、徳島大病院事件では罪を認めています。その同じ人が、なぜ国循官製談合事件では嘘をつく必要があるのでしょうか。贈賄というより重い罪を認めていながら、一方で、官製談合防止法違反という軽微な罪において虚偽の否認をするということは、全く不合理です。

それが、桑田さんの弁護人が、弁論の併合に関して異議を唱えなかった理由だと理解します。

マスコミに風を吹かせて押し切ろうとした特捜と、二つの事件をじっくり比較すれば真実は明らかになると見切った弁護人。どちらに軍配が上がるのか。今後の展開に注目です。第二回公判は5月10日に予定されています。

(注1)
ここをクリック→ #検察なう (536) 「初公判傍聴記 巨悪を眠らせる特捜~国循官製談合事件、いわゆる「国循サザン事件」 (2)」

(注2)刑事訴訟法第313条第1項
「裁判所は、適当と認めるときは、検察官、被告人若しくは弁護人の請求により又は職権で、決定を以て弁論を分離し若しくは併合し、又は終結した弁論を再開することができる」 

ここをクリック→ Wikipedia「国循官製談合事件」

桑田さんを支援する会フェイスブック・グループページ
ここをクリック→ 国循サザン事件ー0,1%の真実ー

5/2/2016











ここをクリック→ Amazon 『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』 カスタマーレビュー

表紙1


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ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―

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category: 国循サザン事件

2016/05/02 Mon. 00:47 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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